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チームラボボーダレス:境界のないデジタルアート

チームラボボーダレス:境界のないデジタルアート

ボーダレスなアートのコンセプト

チームラボボーダレスは革新的なアイデアの上に成り立っています。アート作品はフレームにも壁にも部屋にも閉じ込められず、デジタルプロジェクションがひとつの部屋から別の部屋へと自由に流れ、他の作品と混ざり合い、来場者の存在に反応して変化します。決められたルートも番号順もマップもありません。迷うことこそがここでの正解です。デザイナーは意図的に迷路のような空間を作り上げ、廊下が思いがけない空間へと続き、時間帯や他の来場者の行動によってアートが現れたり消えたりします。同じ日に訪れたふたりがまったく異なる体験をすることは珍しくなく、それがまさに狙いなのです。

麻布台ヒルズの新拠点

オリジナルのチームラボボーダレスは2018年にお台場でオープンし、瞬く間に東京でもっとも来場者の多い文化施設のひとつとなりました。2022年の閉館後、復活を待ち望む声が高まり、2024年に麻布台ヒルズの新たな常設拠点でリニューアルオープンしました。六本木と神谷町の間に位置する大規模複合施設です。新会場はお台場時代よりも広く洗練されており、空間設計が改善され、この場所のために制作された新作も加わっています。麻布台ヒルズ自体も散策する価値があり、庭園、レストラン、森JPタワーなどがあるため、午後いっぱいこのエリアで過ごすことも可能です。最寄り駅は日比谷線の神谷町駅と南北線の六本木一丁目駅です。

部屋をさまよう

ボーダレスを楽しむ最良のアプローチは、効率を追うのをやめることです。アートについていきましょう。デジタルの蝶が目の前を横切ったら、その方向へ歩いて行き先を確かめてみてください。滝が流れ落ちる空間がいつの間にかひまわり畑に変わり、ひとつの作品が退き別の作品が現れます。直接触れて反応するインスタレーションもあり、壁に手を触れると花が咲き、書の文字に手を伸ばすとその意味する要素へと溶けていきます。身体を使って遊ぶ運動の森では、プロジェクションの上を跳んだり、立体的な光の環境をくぐり抜けたりと、子どもも大人も夢中になります。

ボーダレスとプラネッツの違い

ボーダレスとプラネッツのどちらに行くべきか迷う来場者は多いですが、答えは求める体験の種類によります。豊洲のチームラボプラネッツは直線的で身体的な旅です。靴を脱いで裸足で水のインスタレーションを決まった順番で歩く、集中的で深く感覚的な体験。対してボーダレスは広がりと探索の空間です。自分のペースで自分だけの道を選びます。プラネッツは身体とアートの関係に焦点を当て、ボーダレスはアートと空間の関係に焦点を当てています。両方を訪れる時間がある東京旅行者も多く、ふたつの体験は重複ではなく補完し合う関係にあります。どちらかひとつだけなら、内臓に響く没入感を求めるならプラネッツ、好奇心と発見を楽しみたいならボーダレスがおすすめです。

EN TEA HOUSE

ボーダレスのなかでも特に印象に残るのがEN TEA HOUSEです。抹茶や冷たいドリンクを注文すると、器のなかにデジタルの花が咲きます。プロジェクションは器の位置に反応し、お茶を飲むにつれて花びらが器からテーブルへと広がっていきます。視覚的に圧倒される美術館のなかで、小さく瞑想的なひとときです。席数は限られているため待つこともありますが、平日の朝早くなど空いている時間帯を狙うのがおすすめです。お茶自体は信頼のおける生産者から仕入れた良質なもので、アートに囲まれながら一杯をいただく体験は、ボーダレスの精神をミニチュアで凝縮したような味わいです。

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